新幹線で旅をしたとき、車窓からの眺めを撮ることを楽しみにしています。
定番はやっぱり富士山。
よく目にしているはずですが飽きることはなく、富士山が見えると「今日はツイている」と感じます。そんな富士山に狙いを定めて撮っていると肉眼では見られない面白いものが撮れることがあります。

電柱が画面の左から右に斜めに流れ、電柱の太さも手前と奥では大きく変化(歪んで)います。富士山は歪んでも流れてもいないので、シャッタースピードが遅いということもなさそうです。(ちなみにシャッタースピードは1/8000秒です)

調べてみるとどうやら「ローリングシャッター」現象というものらしいです。
カメラのセンサーは画像を一度に全て記録できるわけではなく、上から下(または横から横)に順番に記録していきます。新幹線のように高速で移動していると、カメラの移動速度とセンサーが記録する速度差によって、垂直のものが斜めに歪んでしまうのです。

この写真なんて手前の建物は倒れそうなぐらい斜めになってますよね。
奥に見える富士山は、非常に遠くにあるため、カメラの移動に対してほとんど動いていないように見えます。一方、手前の電柱や建物は距離が近いので、同じカメラの移動でも大きく見え方が変わり、歪んでしまうというわけです。

このような現象が起きると、思わぬトリックアート作品のような写真が撮れます。
理屈を知っていても、出来上がった写真を見ると「おおっ!」と思わぬ驚きがあります。
新幹線に乗る機会があれば写真を撮ってみると、思わぬ作品が作れるかもしれませんね。