沖縄のお城は、本州にあるものとは趣が異なり、中国大陸の影響を感じさせます。
世界遺産に登録されている城(グスク)のうち、今帰仁城跡と首里城跡はすでに訪れたことがあるため、今回は中城城跡を訪ねました。

この城は標高160mの高台に築かれており、城郭の入り口まではカートで案内してくれるので、80歳を超える母や叔母でも無理なく訪れることができました。
(但し、下りの帰り道は急勾配の階段が一部あるため、雨の日などは注意が必要です)



興味深いのは、ペリー提督が沖縄に立ち寄った際、この城を測量し「要塞の資材は石灰岩であり、その石造建築は賞賛すべき構造のものであった」と『日本遠征記』に記していることです。さらに、この城は第二次世界大戦の戦禍を免れ、琉球石灰岩で築かれた城壁が完全に近い形で残されており、県内で最も原型をとどめている貴重な遺跡とされています。





過去に訪れた二つの城跡も海を望むことができましたが、中城城跡はその中でも特に海が近く、目の前に広がる青さが際立っていました。普段見慣れている伊勢湾や三河湾と比べると、その色の深さはまったく別物。城壁越しに眺める海は、沖縄ならではの絶景でした。

中城城跡は、歴史的な価値と自然の美しさを同時に体験できる場所です。往時の姿を残す石造の城壁と、その向こうに広がる青い海――沖縄のグスクを味わいたい方には、ぜひおすすめしたい場所です。