マリユドゥの滝とカンピレーの滝は、
西表島の浦内川をクルーズ船でさかのぼった先、
「軍艦岩」という船着場から、さらに遊歩道を歩いた奥にあります。
西表島でトレッキング中に、ハプニングに遭遇したことは、先日書きました。
それだけでも思い出として強く残っているのですが、
この森そのものが、とても豊かで素晴らしい場所でした。
亜熱帯特有の植物が生い茂り、あちこちから鳥の声も聞こえてきます。
せっかくなので、
トレッキングそのものの話も残しておこうと思います。




軍艦岩の船着場から、遊歩道に沿ってトレッキングが始まります。
道はしっかり整備されていて、分岐もほとんどない一本道。
迷う心配は、まずありません。
ただ、木々に覆われていて、風が抜ける場所がほとんどない。
南国特有の、ジメッとした空気がずっと続きます。
……亜熱帯の植物園に、そのまま入り込んでしまったような感じです。


そんな森の中をワクワクしながら歩くこと、40分ほど。
「日本の滝100選」に選ばれている、
マリユドゥの滝の展望台に着きました。


木々の切れ間から、大きな滝が見えます。
これが、マリユドゥです。
「マリユドゥ」とは方言で、
「マリ=まるい」「ユドゥ=淀み」という意味だそうです。
豊かな水が豪快に流れていく様子を見ているだけで、
なんだか癒されます。
同じクルーズ船に乗っていた男性は、
「もうヘロヘロや〜」
と言いながら、しばし絶景に見とれていました。

マリユドゥの滝から、
さらにジャングルの中を20分ぐらい進んだところに、
カンピレーの滝があります。

この滝は、マリユドゥとは対照的で、
落差はほとんどなく、
岩の段差を水が流れていく滝です。
ちなみにカンピレーは、
「カン=神」、「ピレー=座る」という意味だそうです。
神の座る場所。
そう聞くと、なんだか納得してしまいます。

しばらくここに佇んでいると、
人工物の音が一切ないことに気づきます。
流れていく滝の音。
風の音。
鳥や虫の鳴き声。
あとは、私たちの話し声だけ。
それ以外は、何もない。
本当に、贅沢な時間でした。


ハプニングもありましたが、
それ以上に、この森のことが忘れられません。
夫婦揃って身体が動くうちに、
また西表島を訪れてみたい。
その時は、もう少しゆっくり。
この森の中を歩いてみたいな、と思います。