夏は山をドライブするのが良いよね、ということで、名古屋からクルマで2時間弱、滋賀県は東近江市にある百済寺までドライブしてきました。
ここは聖徳太子が1400年以上前に創建した、近江国最古の寺院だそうです。山の中に建てられたお寺だけに、厳かで要塞のような雰囲気が非常に良かったです。緑がとても眩しく印象的な素敵なお寺でした。
その模様をどうぞ。
拝観の受付(拝観料600円)を済ませ、境内に一歩足を踏み入れただけで別世界。外とは明らかに違う空気感で、大昔にタイムスリップしたかのような感覚に襲われます。本堂までのアプローチも素晴らしい。
長い参道(階段)を上がっていくと仁王門が現れます。周囲の木々の立派さが歴史を感じさせます。
門には大草履がつり下げられています。昔は仁王像の大きさに合わせて50cm程度だったものが、草履が大きいほどご利益も大きいとのことから、どんどん大きくなっていき、現在では3mを超えているそうです。ちなみに浅草寺の宝蔵門にあるおおわらじが、4.5mで日本最大の草履らしい。
長い石段と石垣の先には、お城の天守のように現れる本堂。火災や織田信長による焼き討ちなどを経て、江戸時代の1650年に現在の本堂が建てられたとのこと。それでも370年以上が経過した建物で、非常に趣があります。
鐘楼。緑に囲まれた佇まいが素晴らしい。
この鐘楼は3代目で、初代は信長の焼き討ちの際に持ち去られ2代目は戦争で供出。1400年という長い歴史の中で様々な物語があるんだねぇ、としみじみ。
本坊近くの「遠望台」。
手前には琵琶湖、その奥に比叡山が望めます。
いつものように下調べや計画はほとんどせずにふらっと出かけましたが、想像以上に素晴らしい場所でした〜。