50代の方はデパートにノスタルジーを感じる方が多いのではないだろうか。
自分もその一人。
煌びやかで、良い香りの綺麗なお姉さんがいる化粧品売り場にドキドキしたり、回転するお菓子の量り売りに心がときめいたり。
おもちゃ売り場で印象的だったのは、エスカレーター横のわずかなスペースに並べられていた「王様のアイデア」の面白グッズの数々。
特に色のついた水をペコペコと飲む鳥(?)の置物が自分のお気に入りだった。
(余談だが「王様のアイデア」が復活しているのを発見した。)
また、デパートの中にあるファミリーレストランのお子様ランチも思い出の一品。ケチャップライスに建てられたどこかの国旗に当たり外れを感じながら、ヤクルト的な乳飲料を味わう。大人たちの洋服の品定めの時間は、お子様ランチに付いてきた安っぽいおもちゃが退屈しのぎだった。
さらに屋上の遊園地で遊ぶのが至福の時間。
電気で動くゴーカートに乗ったり、ゲームコーナーに置いてあったルーレットに大興奮したり、ガラスの容器に下から噴水のように吹き出すジュースの販売機で喉を潤したり、ほんとデパートにまつわる想い出は多い。
久々に訪れたデパートの屋上は遊園地ではなくなっていたが、観覧車は変わらずそこにあった。
ゴレンジャーのようなカラーリングを見ながら、今の子供たちが自分の年代になったとき、何にノスタルジーを感じるんだろうか、と、ぼんやり考えた日曜日だった。
場所:名古屋市中区 名古屋栄三越
撮影日:2023年11月4日
カメラ:Fujifilm X-T30Ⅱ + TTArtisan 25mm F2