首里城から歩いて5分くらいのところに、琉球王国の歴代の王と王族のお墓があります。沖縄戦で大きな被害を受けたものの、再整備され世界遺産に登録されています。
首里城は多くの観光客が訪れていましたが、対照的にここに訪れる人は少ないです。
非常に静かな環境で琉球文化に触れながら、ゆっくり見学することができたのが、とても良い体験でした。
まずは、入り口側の資料館で勉強してから見学するのがモデルコース。
沖縄のお墓の特徴から、この陵墓の成り立ちや埋葬されている一族の説明があり、見学する上での知識を得ることができるので、より理解が深まると思います。
亜熱帯地域の植物に囲まれた道を通って、王族が眠るお墓に向かいます。
このお墓までのアプローチは、静寂さと厳かさがあり、伊勢神宮や熱田神宮などと愛通ずるものを感じました。
沖縄の琉球石灰岩で作られた巨大な陵墓、琉球王国の繁栄の証ですね。
ちなみに沖縄のお墓は、崖の中腹の隙間や穴を利用して崖葬墓が原型らしいですが、この玉陵は16世紀の首里城を模したともいわれています。
この三角屋根のついた家のような形は破風墓と呼ばれ、明治時代までは王族以外に建てることが許されていなかったそうです。
写真を撮っていても人が入ることがありません。
この日は土曜日でしたが、私たち以外に2組しか見学していませんでした。
お墓を守る番人がいた小屋。
平屋建てで屋根の赤瓦が、沖縄の伝統的な家の形をしています。
お墓を囲む森の中にあるガジュマルがすごいことになっていました。
トックリキワタという珍しい木もありました。
酔っ払いのお腹に似ていることから、酔っ払いの樹とも言われているらしい。
名前も「トックリ」だしね。
と、こんな感じで玉陵(たまうどぅん)をゆっくり見学しました。