子供の頃から美術は苦手だった。
理由はなんだかわからないけど、いつの間にやら苦手意識が育まれていた。親や友達の誰かから「下手やねぇ」と言われた記憶もない。とにかく「苦手」なのである。
そんな自分にとって苦手意識を払拭できる機会かも、と感じたテーマ「美術ってなに?」展が、名古屋市美術館の35周年特別展として開催されているのを知り、興味津々で出かけてきました。
写真は一部の作品を除いて撮影可能です。
(展示を見るのに精一杯であまり撮れなかった)
結局、美術なんて「好きにしたらええやん」ということを強く感じた展示。
着ることができない着物を自分に着せた肖像画に始まり、写真の模写や、ゴッホの絵を一般の人が持っているイメージで書き直してみたり、夏に街頭で配っているうちわを貼った作品があったり、と非常にバラエティに富んでいて、次々にこれはどうだ!と迫ってきます。
印象に残ったのは、名画に描かれている登場人物が見ている視点を切りとって描いたシリーズです。(説明するのが難しいので、行って確かめるのをオススメします)
自分にとっては理解するのが困難な作品も少なくなかったです。見終わった直後はポカーンとしてしまい消化不良でしたが、一晩寝てこれを書いているうちに、既成概念に囚われることなく、自由に表現している作者のメッセージに妙に納得してしまいました。
(そういうことだったのか〜、という感じ。)
とはいえ、美術への苦手意識は、変わらないかも、、、
「好きにしたらええやん」を最も感じた作品。
2023年11月19日まで開催中。
場所:名古屋市中区 名古屋市美術館
撮影日:2023年10月28日
カメラ:Fujifilm X-T30Ⅱ + XF 35mm F1.4 R