近代的な景色の中に昔から変わらないものを見つけると心が落ち着く。
古いものは不便だったり維持する手間やコストを考えると、新しいものに置き換わってしまうことが多い。自分の身の回りのものを見ても、子供の頃から変わらず使い続けているものは皆無に等しい。
例えば、テレビなどの家電製品は寿命を迎えてしまったり、新しいものの方が性能も良くランニングコストも抑えられるため、積極的に買い換えるケースが多いのではないだろうか?
本当は大切にしなきゃ、と思っていても、何らかの事情で出来なかったり、続けられなくなることは多い。きっと心の底では、そんな自分に後ろめたさを感じている。だから、新しいものの中にきちんと整えられて残っている変わらないものを見ると、取り残されているのではなく意志を持って続けている、と感じ、心が落ち着くのだと思う。
そんなこともあってか、ビル群の中にある古い建物や商店街、昔から続いているお祭りなどの伝統行事に魅力を感じて、見つけるとシャッターを押している。