名古屋に半世紀以上住んでいながら、行ったことがない場所はたくさんあります。
その一つが美術館の類。
先日、これを見に初めて名古屋市美術館に行ってみたら、常設展時されている近代オブジェが意外に面白くて良かった。
地下1階から3階まで吹き抜けになっているところにいる「フライングマン」とか。
定期的にハンマーを打つところが見られる「ハンマリングマン」とか。
反対側から見ると、公園内の紅葉とオブジェが良い感じ。
フライングマンとハンマリングマンを一つの構図に収めてみたり、写真を撮るのも楽しくなります。
一番気に入ったのが「ウールワース・ビルディング」
ニューヨークのマンハッタンに実際に立っている超高層ビルをモチーフにしているとのこと。パッと見るとごちゃごちゃしている感じを受けますが、よく見ると細かいところまで作り込まれていて面白い。
窓の一つひとつにも人物が描かれていて、それぞれの物語があるように感じます。
ビルに絡みつく龍は、5セントや10セントといった小さなお金をコツコツ積み上げた富の象徴らしい。
裏側に回ると、ウールワース本人がドーンと派手に登場します。いかにも悪そうな雰囲気で描かれており、庶民からお金を吸い上げる悪役といった感じでしょうか。
ちなみにこのウールワースビル、1913年に開業した57階建ての超高層ビル。高さは241.4メートルで、名古屋のテレビ塔(現:中部電力ミライタワー)が178.7メートルなので、高さもさることながら、それが100年以上も前に建てられていたことに驚きました。
そんなこんなで初めて行った名古屋市美術館、行く前に想像していた以上に楽しく、あっという間に時間が過ぎていきます。
12月からは「ガウディとサグラダファミリア展」です。
これまた楽しそう。
場所:名古屋市中区 名古屋市美術館
撮影日:2023年10月28日
カメラ:Fujifilm X-T30Ⅱ + XF 35mm F1.4 R