気ままな日常

写真やカメラを中心に日々感じたことを綴ります

お酒をやめた先にあったもの

お酒を飲まなくなって丸5年がたった。

以前はめちゃくちゃお酒が好きで、飲まなかった日はなかったくらい。飲まない人は人生を損している、と思っていたし、体質的に飲めない人はすごく可哀想だと感じていた。

ただ、その好きもだんだん度が過ぎ、お酒の量は増え続け、ビールなどのアルコール度数が低いものでは満足できず、焼酎やウイスキーをストレートで飲むなど、いま振り返れば、かなり無茶していたと思う。完全にお酒中心の生活で、依存症と言ってもよい状態だった。

そんな生活には嫌気がさしていたし、一生分のお酒を飲んだ気にもなっていたので、ちょっとやめてみよう、やめるとどんな生活になるんだろう、と思い行動に移してみた。

最初の3ケ月くらいは、お酒が飲めないことにイライラしたし、全然眠れなかったし、頭がスッキリするどころか、もやがかかったような状態で、正直メリットを感じる場面は多くなかった。

だけど「時間が増える」ことに大きな魅力を感じた。

お酒を飲んでしまうと本を読んでも頭に入ってこないし、当然、車の運転もできないので、急にどこかに行きたい、と思っても行けないことの方が多い。それが、お酒を飲んでいないだけで、本はどんどん読めるし、いつでも思い立ったら車で出かけることができるのである。

今まで生きてきた時間より、これから生きる時間の方が少なくなっているであろう、自分にとっては大きな魅力だった。

その魅力に取りつかれて5年。

今では飲みたいと思う場面もほとんどなくなった。仕事や人間関係でストレスを抱えたりすると、無性に飲みたくなることはあるけど飲まずに済んでいる。飲み会などの場面でも、飲まなくてもおしゃべりを楽しめることがわかったし。

飲まなくても充分に楽しい人生を送れるよ、と若い頃の自分に言ってあげたい気分です。